prologue:A

〈year 5738〉


 ……ああ、言いたいな。いつもみたいに。たとえば朝一番、通学路で見かけて、おはよう千空、すきだよって言ってたように。

 ね、千空。
 まるで挨拶をするように、毎日すきって言いたいよ。